不動産を契約するときにはいくつかの説明を受けます。
そのなかのひとつが重要事項説明書で、必ず宅地建物取引士が説明しなければいけません。
大切な説明なのですが、あまり理解していない人もいるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件を契約するときに確認する重要事項説明書について解説します。
重要事項説明書の記載内容や注意すべき点を知りたい人はぜひ読んでください。
賃貸物件契約を結ぶときに説明を受ける重要事項説明書とは?
重要事項説明書とは、簡単にいうと契約書をわかりやすく箇条書きにしたものです。
契約書にはいくつもの細かい約款(やっかん)が記載されています。
それらをすべて理解するのは難しいでしょう。
そこで、提示されるのが重要事項説明書です。
契約に関する記載事項は以下のとおりです。
●宅地建物取引業者
●宅地建物取引士
●取引態様
●供託所に関する説明
●貸主
●建物の情報
供託所とは、法務局や地方法務局とその支局、法務大臣が指定する出張所などのことをいいます。
また、建物の情報としては所在地や構造、築年月日、種類が書かれています。
そのほか、契約する建物に関する事項や取引条件に関する事項なども記載されているので、情報量は多いようです。
賃貸物件契約を結ぶなら、どの事項も欠けてはいけません。
国家資格である宅地建物取引士の資格を持った人が必ず説明してくれるので、不明点があれば気軽に聞くとよいでしょう。
重要事項説明書があまりにも簡単なものだったら、不足している事項があるかもしれないのでよく確認してください。
とくに以下のポイントには注目したほうがいいです。
●家賃や管理費以外にかかる敷金や礼金の金額
●水や電気、ガスの供給施設および排水施設の整備状況
●契約解除に関する事項
●契約期間や更新の有無
●建物の設備と整備状況
認識のずれがないかよく確認すべき事項が多くあります。
賃貸物件契約を結ぶときに説明を受ける重要事項説明書の注意点
賃貸物件契約を結ぶときは、土地についても注意してください。
たとえば、土砂災害警戒区域内かどうかわかります。
毎年といってもよいほどに大雨の被害は頻繁に起こるので、事前にわかる情報はしっかり把握しておきましょう。
また、津波災害警戒区域内かどうかも記載されています。
2011年に起こった東日本大震災のあとに、津波災害に関する法律が施行され、重要事項説明に追加されました。
こちらにも注目して賃貸物件契約を結んでください。