美しい自然と長い歴史を感じる伝統文化が特徴の福岡市にお住まいを検討されているなら、国指定の重要文化財でもある「旧福岡県公会堂 貴賓館」がおすすめです。
福岡市のシンボルともいえるこの貴賓館には、どのような特徴があるのでしょうか。
今回は、貴賓館の歴史や重要文化財になるまでの経緯や見どころなどをご紹介します。
福岡市にある国指定重要文化財「貴賓館」の歴史をご紹介
木造2階建ての洋風建築である貴賓館は、もともと昭和43年に開催された九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として使用するために建てられました。
共進会が終了したあとは県の公会堂として、戦後は福岡高等裁判所や福岡県農林事務所、福岡県教育委員会庁舎としても使用されていたのですが、教育委員会が移転したあとは天神中央公園の公園施設として残されることになりました。
本来、天神中央公園の開発に伴って取り壊される予定でしたが、希少な明治時代の木造公共構造の遺構ということで、昭和59年に国指定の重要文化財になることが決定したのです。
平成29年には大幅にリニューアルされ、館内にカフェを新設し、レトロ衣装のレンタルも開始しました。
現在は、作品展や朗読会、子ども向けのクイズラリーなど、定期的にさまざまなイベントも開催しています。
福岡市にある国指定重要文化財「貴賓館」の見どころは?
貴賓館は15~16世紀ごろにイタリアやフランスの建築界に大きな影響を与えた「フレンチルネサンス様式」を採用しており、その急勾配の屋根は「チューリップ屋根」と呼ばれて市民からも愛され続けています。
館内には、広間・遊戯室・応接室・食堂・休憩室・談話室・貴賓室などが当時のまま再現されており、自由に見学が可能です。
入館者のみが利用できるカフェでは、ノスタルジックな雰囲気のなか、コーヒーやハーブティー、アルコールなどを楽しめます。
また、明治時代後期に女性が身にまとっていたレトロなドレスのレンタルもおこなっており、見どころの1つとして人気です。
●所在地:福岡市中央区西中洲6番29号
●営業時間:9時から18時
●定休日:月曜
●アクセス方法:地下鉄天神駅より徒歩8分
●駐車場:なし
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